“あなたの残したい日常を教えてください。”

この写真は、2021年コロナ渦の時に撮影をしました。
私の甥っ子と姪っ子の写真です。

いつも仕事で写真を撮る時は、ピントが合わない写真やブレている写真は納品していませんでした。
でも、この日は私も力を抜いて、趣味としてこの写真を撮る事に。
なんとなく、色んな好きなカメラマンさん達のブレやピントの甘さがあってもいい!という話を聞いて自分もやってみたい。と思ってはいましたが、仕事でそれをやるのは今は難しいかもと敬遠していました。

この日はやってみる事に。

やってみるというか、
まぁとにかくどう撮ってもそうなる!
仕事ではいつもセレクトしないだろう写真達。表情はいいのにピントが合わなかった・・・やブレているなど。

でも今回はどんな写真もOK!とにかくなんか良いな。という感覚を大事にセレクトしました。その写真は甥っ子の今しかない表情だったり、こんな事してたなぁと思う写真になっていると後から見たらより一層思ったのです。

甥っ子の遊びまわる様子はとにかくぶれる。笑
2年経った今、久々に会うと少し大人びていてこの写真を見るとこの日のことを思い出せる気がしました。

おうちの飾りも撮影のためではなくて、日常の風景。

これはバスが通った時の様子。

人見知りであまり懐かないらしい姪っ子が、
いきなり私の所に突進してきた日。

ピントが合わないくらい近くに来てくれて、びっくりした思い出。

なんか色々思い出せる!ずっと前の写真なのに。

こういう本当に日常的な写真って、後から思い出になって
自分の撮りたい写真ってこういう写真だなぁと改めて思いました。

おめかしして可愛く撮るのももちろん素敵。

でも、こんないつもの日常をカメラマンが写真に残すっていうのも、
あっても良いなあと思いました。

子供の成長って本当にあっという間で、つい最近久々に会った甥っ子は昔から優しかったのに更に優しい子になっていたしこの時よりも落ち着いて遊んでてこんな様子はもう私は撮れないかもと思ったし、
姪っ子はすごくお喋りになっていて一人で歩き回って、私と手を繋いでくれるようになっていました。

この写真から、もっとこういう日常の写真を残して欲しいなぁとなんとなく思っていました。

そこで、あなたの“残したい、日常”を教えてもらって撮影をするという企画をスタートしてみる事に。
まずはSNSでこの企画に興味があると反応してくれた皆様にだけお知らせ。
沢山の方からエピソードをいただきました!ありがとうございました。

なかなか本当に日常の写真をカメラマンに頼むのは、片付けなきゃとか色々とハードルが高いかもしれません。

でも、ありのままでも大丈夫。後から見返した時にきっと思い出になっているはず!

少しでも残したい日常フォトを撮ってみたいと思ってもらえたら、こんな写真も素敵というのを伝えられていたら嬉しいです。

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